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【仕事】フリーライターいぬゆなが執筆した記事のまとめ【くれ】

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こんにちは。生まれてこの方定職に着いたことがない男、いぬゆなです。

 

インターネットの片隅で「フリーライターのフリーっていうのは、誰でも名乗っていいっていう意味のフリーらしいぞ」と誰かが書いてまして、だったらワシも名乗ったろうかいなとフリーライターを名乗るようになりました。実際お金をもらったりもらわなかったりしながら文章を書かせてもらうことも増えてきたのでここで一回まとめたいと思います。自分でも何やってきたかよくわかんなくなってきたので。

 

あとこういう執筆まとめ/ポートフォリオ作ってちゃんとアピールすると、仕事の発注が増えるという話も聞いたのです。本当かよ。まあ世の中いろんな人がいますから、僕の文章を気に入ってくれる人もいないことはないのでしょう。ということで地球人類72億人にアピールして拾う神を探すべくこの記事を書いています。よろしくお願いします。

 

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【SS小説】サイコ・インティライミ【微グロ注意】

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サイコ・インティライミ

 

【この小説はフィクションであり、実在の人物とは一切関係ありません】

 

 

 都内で、すでに二十三人が殺されている連続殺人事件。この事件を担当する警視庁捜査一課は今、この事件に忙殺されていた。

 

 いや、警察だけではない。ものの見事に、すべての日本国民がこの事件を”消化”することに忙殺されていた。言い換えれば、犯人に踊らされていた。

 

 そのほとんどが残虐、凄惨な犯行で、現場で嘔吐する捜査員も少なくない。殺人現場には必ずメッセージが残されており、ときに死体そのものがメッセージとなっていることもあった。

 

 それらは暗号を解くと、「僕は男である」とか「身長は172センチ」というような犯人に関する直接的な情報や、「太陽」「祭り」「ケチュア語」などの、何かを暗示するような言葉になる。

 警察は当初、これらのメッセージを公表しなかった。犯人しか知り得ない情報を残しておけば、どこかでボロを出す可能性が生まれるからだ。

 

 しかし、やがて犯人は犯行現場の写真をネット上でバラまくようになった。7件目の殺人からだ。5ちゃんねる。Twitter。Facebook。マストドン。時にはmixiなども使用して、写真と暗号に加えて、挑発的な文面を書き込んでいくようになった。

 

 

「こんにちは!!今世間を騒がせてる連続殺人事件の犯人で〜す!!僕からのメッセージ、受け取ってね!!」

 

 

 犯人のものと思われるこの最初の書き込みは、Twitterで"発見"された。デフォルトアイコンの新規アカウントが、大量の有名人アカウントにリプライを送っていたのだ。

(この書き込みを「犯人のものではないか?」と、最初に発見し拡散したのは、堀江貴文への全てのリプライを監視していると思われる― ―ストーカーに近い― ―ユーザーだった)

 

 そこから毎日が「祭り」となった。犯人のメッセージが「祭り」だったのは十五件目の殺人だが、七件目のころから、この連続殺人事件についての報道を目にしない日はない。

 

 ネット上にはさまざまな者がいた。犯人からの暗号を解くスピードを競う者、「松戸市××に住んでるこいつが犯人」というようなデマを流す者、犯人の尻尾さえつかめない警察の無能を糾弾する者、責任を取って現政権は退任せよと叫ぶ者……

 それらはある種ネットの”通常運転”であるが、バンドマンとタレントが不倫したとか、政治家がコーヒー代をちょろまかしたとか、普段のどうでもいいニュースで消費される時間と話題は、全てこの事件に注ぎ込まれている。この事件の話をする者も、しない者も、みんな巻き込まれているのだ。否応なしに。

 

 犯人の書き込みで使われるIPは毎回違う場所から。千葉県野田市、柏市、三重県亀山市、タイ、ケニア、ブラジル、エジプト……ここから書き込まれたのは間違いないという場所に踏み込んだ結果、その家のPCがハッキングされていたこともあった。

 しかもそのPCをハッキングしていたPCもハッキングされていたもので、手口は非常に巧妙。ネット経由で犯人に辿り着くのは不可能と思われた。

 

 

 犯罪に必要なスキル全てを、異常な高レベルで習得しているサイコパス。殺人に一切の良心の呵責はなく、世間を騒がせることに喜びを感じる。 

それが、警察の分析する犯人像だった。世間の認識も概ね一致していたし、実際に、その通りだった。

 

 犯人の残したメッセージに「太陽」「祭り」「ケチュア語」があったことから、日本テレビ『ミヤネ屋』がこの事件に『インティライミ事件』という呼称を最初に使い、徐々に浸透していった。そこから、犯人のことを『インティライミ』または『サイコ・インティライミ』と呼ぶ者も、少しずつ増えていった。

 

 

― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―

 警視庁捜査一課所属、西島秀俊巡査部長。彼も、インティライミ事件に忙殺されている一人だ。犯人は自らの情報を大量に残している。にも関わらず、捜査には未だ何の進展もない。苛立ちはあるが、数日ぶりに帰宅できる喜びはそれを上回っていて、疲れとは対照的に明るい気分だった。

 

 深夜三時。妻と息子を起こさないよう、静かに自宅のドアを開ける。

 

「……ただいま……」

 

 この時間に帰宅すると、家族はもう寝ている。そのことは当然わかっていた。しかし、血生臭い事件を扱う仕事場から、平穏を感じられる自宅に帰ることができたということを確認するためのルーティンとして、西島は帰宅すると必ず「ただいま」と言うようにしていた。小声で、そっと、ささやくように。

  

 水を一杯飲んで、シャワーを浴びて、少し眠ろうと思った。忙しいときは、これもルーティンだ。23人も殺されている上に、殺人のペースはどんどん速くなっている。犯人の残すメッセージ、被害者の共通点、犯行現場の法則性……調べなければいけないことはどんどん増えていく。

 

「……インティライミはサイコパスの異常者なんだから、そういうの考えたって無駄だよなあ。やってることに法則性なんてあるわけねえよ。結局捜査は足で稼ぐしかねえっての……」

 

 西島は、家で仕事の話はしないことにしている。この独り言はルーティンというわけではない。異常すぎる事件と、自分の信条と異なる捜査方針への単純な愚痴だ。

 

 

 

 そしてリビングに入った西島は、暗い部屋の中央に”それ”を見つけた。『2001年宇宙の旅』のモノリスのように見えた”それ”を、妻が何か変なものを買ってきたのかと思いながら電気をつけ、西島の頭の中は真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 モノリスが、妻と、一歳になったばかりの息子だったと気づくのに、西島は数分を要した。

 

 

 

 

 

 

【この小説はフィクションであり、実在の人物とは一切関係ありません】

 

(続かない)

(誰か続き書いて)

(このあとは事件に巻き込まれたフリーターの藤原竜也が叫びまくったり)

(星野源が黒幕っぽいけど結局ナオト・インティライミに殺られたり)

(星野警視ってキャラが出てきてこれ星野源と思わせといて実は星野源と結婚したガッキーという叙述トリックがあったり)

(東出昌大はすげー頑張って捜査するんだけど結局ナオト・インティライミに殺られたり)

(西島秀俊は妻子を殺したナオト・インティライミに対する復讐を完遂するんだけど実は一連の殺人事件はナオト・インティライミだけじゃなくてインティライミウイルスっていう超人&サイコパス化しちゃうやべーウイルスに感染した複数の犯人によるもので西島は結局別のインティライミに殺られたり)

(インティライミウイルスがどんどん進化して感染した人類はもはや生物学的に人間ではなくインティライミという別の生き物とされたり)

(最終的にはインティライミウイルスが世界中に広がって人類が絶滅したり)

(続編は数千億年後宇宙の遥か彼方で奇跡的に誕生した人類とほぼ同じ生物が地球に辿り着いてインティライミと壮絶な生存競争を繰り広げるというそれなんてテラフォーマーズかGODZILLA怪獣惑星ですかって感じの全く別ジャンルの小説になったり)

(みたいなクソプロットを考えるのってとても楽しいですね)

話題のアニマルメイドカフェ『秋葉原ず~てぃふる・さんで〜』に行ってきた

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みなさん、メイドカフェは好きですか?僕なんかはあまりにメイドカフェ好きすぎて、1日に合わせて10件くらいハシゴするのもザラです。「おかえりなさいませ、ご主人様」って言われすぎて自分の家がどこにあるのかわからなくなることと、カフェラテ飲みすぎてお腹タップタプになることは要注意です。一人で行ってるのかって?当たり前だろ!一緒に行く友達なんていねえよ!恋人もいねえよ!寂しさを紛らわせに行ってんだよ!!毎日コンビニ深夜のアルバイトしてそのカネ全部つぎ込んでんだよ!!!

 

しかし、これだけメイドカフェに通いすぎると新しい刺激が欲しいところ。そこでインターネットのアングラサイト(死語)で最先端のメイドカフェを調べたところ、アニマルメイドカフェなる新ジャンルが静かなブーム(死語)という書き込みを発見。あまりに静かすぎるので多分ブームにはなってないと思うのですが、本物の動物がメイドになってもてなしてくれるという愛護団体が騒ぎそうなスタイルとのこと。こいつぁあいつ営業停止になってもおかしくない、その前にアニマルメイドカフェに行かねば死んでも死に切れない。実店舗がどこにあるのかの情報は3万円と法外な値段だったのですが、なけなしの100万円貯まるBANKを破壊して捻出しました。500円玉が93枚入っていました。さようなら、100万円貯まるBANK。

3万円と引き換えに、目的地への道案内動画をゲット。やけに丁寧な作りだったので、みなさんにも見てもらいたいくらい。見たい人は3万円払ってくださいね。

 

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ず~てぃふるさんで~外観


(お店は外装含め撮影禁止ということで、僕の描いた絵で勘弁してください)

ということで、秋葉原名物絵の押し売りをくぐり抜けてやってまいりました『秋葉原ず〜てぃふる・さんで〜』。店名がダサすぎることは置いといて、非常に怪しい雑居ビルの地下にあるこちらのお店。数々のメイドカフェに通い詰めた僕でもその圧倒的怪しいオーラにはビビりました。新宿のロボットレストランみたいな外観。どう考えてもメイドカフェとの相性は最悪です。脳のアラートが鳴り響きますが、ここまできて入らない訳にはいかない。意を決して入店。

 

……やけに長い廊下。ちょっと煙いというか、変なにおいがする。目もちょっとシパシパするし……

 

「いらっしゃいませー」

その声は、いつの間にかたどり着いていた受付にいた、異常に毛深くてデカいおっさんから放たれたものでした。すさまじい先制パンチ。メイドに癒されにきたのにいきなりおっさんです。あと廊下よりもっとすげーにおいがする。小学校にあったウサギ小屋みたいな。心に去来する「ハズレ」という文字列を必死ですみに押しやり、席に着きました。

 

注文は、こちらが紙に書いてウェイターに渡すスタイル。店名と同じ『ず〜てぃふる・さんで〜』(1500円)を注文。イチオシっぽいですもんね。バンドとかアイドルでもセルフタイトルのアルバムとか曲は大切な曲なのがセオリーでしょ。得てして名曲ではないことが多いのはご愛嬌。

 

これまた毛深いけど小さいおっさんウェイターに紙を渡し、ゆったりとしたソファに深く腰掛けて待ちます。ワニ皮ってやたらでっかく書いてあるんですが、わざわざこんなにでかく書くことかって思いました。ああ動物推しだからか。

 

しかし自分以外に客は1人もいないし、従業員も受付のおっさん以外見当たらないし、店内に響くのはテレビから流れる『どうぶつ奇想天外』の音声のみ……ハズレどころか大凶の予感がプンプンしますが、大凶引いたらむしろ運がいいみたいなバカな学生が言いそうな論理を構築しつつ『ず〜てぃふる・さんで〜』を待ちます。どうぶつ奇想天外、久しぶりに観ると面白いなあ。

 

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メイド服を着た猫ちゃま


やってきました『ず〜てぃふる・さんで〜』。なんとメイド服を着た猫ちゃんが、背中にお盆を乗せ運んできてくれる!画力がなくて伝わらないのが申し訳ない。猫ちゃん、なんて賢いんだ……愛しい……

お盆に乗っていた『ず〜てぃふる・さんで〜』と伝票を受け取ると、「にゃ〜」と一鳴きして去っていくメイド猫。かわいい……けどもうちょっとかまってくれんのか……犬ならかまってくれるのかな……指名とかできないのかな……と思考がぐるぐるし始めたものの、とりあえず『ず〜てぃふる・さんで〜』を食べましょうね。温まっちゃったらおいしくないですから。

 

 

……グェっ!!なんだこれ、まずい!!生クリームは甘みがないし、木苺は酸っぱすぎる。それにホワイトチョコかなにかかと思ったのは、肉だ!何の肉だよこれ?つーかサンデーに肉を入れるなよ!アホか!とてもじゃないが全部食べるのは無理だし、ブログのネタにするとはいえこれ以上注文するのも嫌なので帰ることに。まあ1500円で勉強させてもらったわ。あ、違う、情報量も含めたら3万1500円だ……クソ、俺の100万円貯まるBANKが……

 

 

高いカネ払って無駄な時間を過ごした自分の間抜けさに腹が立つ。イライラを隠さずに伝票を受付の毛深いおっさんに渡すと、

 

「1500万円です」

 

はぁ?あー、アングラサイトもグルだったのね。ぼったくり的な。つーか1500万円ってそんなん払えるわけねーだろ。ぼったくるにしても現実的に払える額にしとけよ。僕は無言で1000円札と100万円貯まるBANKから得た500円玉を叩きつけると、ドアを開けて外に

 

 

……出られなかった。おっさんが異常な力で僕の左腕を掴んでいるからだ。「お客さん、困りますよ。1500万円です。1499万8500円足りませんよ」

 

 僕が今後の人生すべてを懸けて腕力を鍛えたとしても、絶対に振りほどけないであろう圧倒的握力。全身から汗がドッと吹き出る。自分の命があまりにも危険な状態だと、脳が理解するより先に身体が理解した。

なんで気づかなかったんだ?このおっさん、人間じゃない。ゴリラだ。真っ黒な体毛、巨大という言葉では足りないほど巨大な肉体、そして赤く光る眼。殺される。殺される。殺される。 

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おっさんは人間じゃなかった。ゴリラだった。

 

「……まあ、1500万円も払えないよね。それはわかっているんだ。そもそも、君をここまで連れてきた……連れてきた、とは違うか。来るように誘導したのも、我々なんだ。言葉を喋れるのは私だけだけど、筆談ならできる者が何匹かいるからね。ネットを使って撒き餌をセットしておいた。君みたいなちょっと冒険心があって、警戒心が薄くて、暗示にかかりやすいような人を待っていたんだよ。」

 ゴリラがなにか喋ってやがる。脳も身体も言葉を聞く余裕なんてあるわけがなく、言っていることの意味はわからない。

「この店への道案内動画には、暗示をかけるためのサブリミナルが仕込んであった。加えてこの店の外観と、廊下に振り撒いておいた幻覚効果のある粉によって、君はまんまと私が人間に見えるようになってしまったんだよ。すぐに解けてしまう軽い暗示だが、『ず~てぃふる・さんで〜』を一口食べてくれるまで保てばそれでよかった。これで、君も僕たちの仲間になれる」

 引き続き意味はわからない。とにかく、500キロだか1トンだかというゴリラの握力をどうやって無効化し、どうやって逃げるか考えなければいけない。汗は止まらないし、呼吸も整わない。涙も出てきた。考えなければいけない。考えなければいけない。考えなければ。

 「仲間になるには、一体感というものが大事だ。ちょうどこの前、ルール違反をしたワニがいた。ルールを守らなくては一体感は生まれない。よって彼には"みんなのために資源になってもらった"んだ。そして彼によって損なわれた一体感を補うために、みんなで彼を一口ずつ食べた。彼をみんなのなかで生かしていくという儀式だね。ルール違反をした彼を、ある意味で赦すためでもあるのさ。」

ほんの一瞬この手が緩めば、振り払って逃げられる。いままでの人生で一番早く走る。ゴリラが追いつくかどうかは知らない。ただ、逃げなければ死ぬ。俺は死にたくはない。だから逃げる。じゃあ、どうやって手を緩めさせる?考えがまとまらない。恐怖で頭も身体も動かない。ゴリラは俺の様子など気にする素振りも見せず、ペラペラ喋り続けている。

「君も儀式に参加した。仲間になる資格を得たということさ。……普通の動物園で、檻の中に絶対にいない動物ってなんだかわかるかい?」

虚空を見つめていた赤い眼が、はじめて俺を見た。

「人間だよ。ハハハ。ここにもさ、いろんな動物がいるんだけど、人間だけはいなかったんだ。たまたま言葉が話せるから私が園長ってことになってるんだけどさ、園長としての一番の公約が"新しく人間を飼育すること"なんだ。最近みんなから"人間はまだか。人間はまだか"ってせっつかれるようになっちゃってね。さっき話したルール違反をしたワニも、それでトラブルになってしまったんだ。あ、違反したルールっていうのは、"園長には逆らわない"ってルールなんだけ

 

カバンからボールペンを取り出し、俺の腕を掴んでいるクソッタレの指に突き刺した。脳が命令したわけじゃない。身体が勝手に動いた。自分でも驚くほど素早かった。ちょっとでも怯め。俺の腕を離せ。離してくれ。頼む。頼む……

 

「うーん、ちょうどいま言ったところだよね。園長には、逆らっちゃいけないんだ。ルール違反だよ」

 

ボキッ
なんて生やさしい音ではなかった。

グチャッ

に近い、

 

ゴヂュッ

とでも書くのか、とてもおぞましい音。

 

左腕が、いままで見たこともないし、今後見ることもなかったであろう、無残な、もはや腕としての体裁をなしていない状態になった。痛みはなかった。さっきまで左腕だった部分は全力で脳に痛みのシグナルを送っているのであろうが、脳はそれを無視していた。

 

「まあ、でも、ワニはもう何匹かいるからいいんだけど、人間は貴重だからね。ルール違反は許されないけど、次の人間が引っかかるまで君は必要だ」

 

壁についた電気のスイッチがオフになったかのように、パチン、と、意識が途切れた。

 

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目が覚めると、薄暗い部屋にいた。机があって、その上にパソコンがある。俺のノーパソだ。他にはなにもない部屋。部屋、ではないか。檻だ。周りからはさまざまな動物の鳴き声が聞こえる。左腕は……気づいた瞬間、痛みが襲ってくる。のたうち回りそうになるが、身体は椅子に縛り付けられているらしい。自由になるのは右腕だけだ。痛い、痛い、痛い……止血はしてあるようだが、痛みは容赦なく俺を襲ってくる。

 

涙とよだれを垂れ流しながらなんとか顔を上げると、パソコンにふせんが貼ってあることに気づく。

 

次の人間を連れてくれば、君は開放するよ 園長

 

このパソコンを使って、自分が釣られたように誰かを釣れ、ということだろう。開放なんてされるわけはない。されるわけはないのだが、なにもしなければ殺されるだろう。園長の書き置きに従うふりをしながら、助けを呼ばなければいけない。どうしたらいい。このパソコンのログはすべて調べられると思うべきだ。直接的に助けてくれと書いたら、その瞬間に死。

 

……死、か。

 

漫画や小説の主人公なら、ここから死に物狂いで脱出する手立てを考えるんだろうが、俺はそんな器じゃない。もういい。左腕ももうないし、俺がいなくなっても悲しむやつなんて誰もいない。友達も恋人もいない。いい年してコンビニの深夜バイトのおっさんに将来もない。それになんとか脱出したとしても「喋るゴリラに左腕を引きちぎられて命からがら逃げてきた」なんて、誰が信じる?ヤク中の異常者がわめいてると思われるだけだ。意味なんてない。ここから出ても、意味なんて……

 

 

もう、自分の命はどうでもいい。最後にブログを書こう。奴らに見つかったとしても、公開するボタンさえ押してしまえばこっちのものだ。ブログが消されても、誰かが魚拓なりスクショなり撮ってくれればいい。それまでなんとか時間を稼がないといけないが。それが俺の生きた証でいい。そのあとどうなろうが知ったことではない。俺の代わりに誰かが釣られて檻にブチ込まれるかもしれないし、警察なり自衛隊が喋るゴリラを撃ち殺すかもしれないし、研究のために生かされるかもしれないし、ゴリラどもはこの店から逃げ出して他の場所で同じことが続くかもしれないし、猿の惑星みたいにゴリラがゴリラを統率して戦争になるかもしれないし、全部夢かもしれないし、どうでもいい。

 

全部夢だったら、なんてまだ、そんなこと考えるのか。

自分は本当に間抜けだなと、少し笑った。

 

 

「ニャー」

 

猫の鳴き声が、ひときわ大きく聞こえた。配膳してくれた猫だろうか。お前も、俺を捕まえようとしてたんだよな。ちょっとでもかわいいと思った自分のバカさ加減に呆れるよ。ちくしょう、ちくしょう。お前も死んじまえ。

 

 

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もし、このブログがアップできたなら、読んだ方はすぐ魚拓かスクショを撮ってください。そして、SNSで拡散してください。できれば助けを呼んでください。僕はもう死んでるかもしれませんが、かまいません。遺体をどうしてほしいとか、そういうのもないです。すべてがどうでもいいんです。ただ、ブログを書くためにここに来たのだから、ブログを書いてから死にたい、それだけです。どこまでも間抜けな自分が、人生の最後に決めた目標を達成してから、ゴミのような、ちっぽけな、つまらない達成感を抱いて死にたいという、それだけなんです。自己満足でいいです。どうせ死ぬんだから、この文章が誰かに届いたかどうかなんて、わからないんですから。

 

ああ、大事なことを書き忘れていた。もっと最初の方に書かなきゃいけないよな。本当に俺は間抜けだ。『秋葉原ず~てぃふる・さんで〜』の住所は、東京都台東区あきはb

 

 

 

 

 

 

「ニャー……ニャー……ニャー…………ニャゴヂュッ

 

ヒトと生き物 ひとつながりのいのち 旭山動物園からのメッセージ(日本図書館協会選定図書)
 

 

 ※このブログはフィクションです。喋るゴリラなんていません。

【1分に1度のペースで笑えるハイセンスコメディ映画】ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章【ネタバレ満載感想】

人柱になってきました!

公開初日、金曜の朝8時半。僕以外には夏休みの親子連れや大学生らしきカップルなど、広い劇場内に観客は9人しかいなかった『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 』であります。野球チームは組めるね。

僕がなんでこんな時間に観に行けたかって?ニートだからだよ言わせんな。

 

誰も観ていないはずの公開前からレビューサイトには☆1の評価が並び、「実写版進撃の巨人、テラフォーマーズ、果てはデビルマンの再来」という前評判だったジョジョ実写映画化。舞台は日本のS市(荒木飛呂彦の出身地である仙台市)という設定にも関わらず、原作の雰囲気重視でスペインロケを敢行。スタンドの表現にCGも大量に使うことが予想されるため、予算オーバーで東方仗助のリーゼントに使うポマードも足りなくなるのでは?と心配で仕方がなかったです。三池監督のことなので、最後クレイジー・ダイヤモンドの指弾とバッド・カンパニーのミサイルがぶつかり合って地球爆発、第二章なんてなかったんや!とかなる可能性もゼロではないと思っていました。当然そんなことにはなりませんでした。

 

 ということで、20年来のジョジョファンである僕が、僭越ながらネタバレ満載でクソ正直なレビューを書きなぐりたいと思います。

 

あ、一応書いておかねばね。。

 

   【ネタバレ警告】

    これより先は

    読んではいけない

 

原作漫画の方のネタバレも気にせず書くので、そちらもお気をつけください。

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偏見、冤罪、薄給、オムツ替え……元保育士の男性に本音を聞いてみた

こんにちは。社会派ブロガー、いぬゆな(@inuunited)です。普段は冗談ばっか書いてますが、今回は真面目な話です。

 

2016年2月、大いに話題となったはてな匿名ダイアリーの「保育園落ちた日本死ね!!!」がきっかけとなり、待機児童問題と保育への関心は非常に高まりました。もはや社会現象と言っていいかと思います。

僕は生まれてからずっと千葉に住んでるんですが、千葉市では以前から待機児童問題についていろいろな取り組みを行っていたようで。そこからさらに踏み込んだ形で、熊谷俊人千葉市長が「男性保育士の数を増やす。男女の区別なく活躍を推進する」とツイッターで発言。その中の「男性保育士によるオムツ替えに嫌悪感を示す保護者がいるが、それは差別である」という趣旨の発言が結構な炎上。

「性犯罪のほとんどは男の仕業なんだから子どものシモの世話は女にやらせんかい!」(要約)とブチ切れる方が多数出現し、市長のリプ欄は戦争状態に突入してしまいました。一人の千葉市民としてその様子をウォッチしてたのですが、なかなか世紀末でハードコアな光景でした。

 

僕はまだ子どもはいないのですが、そうこうしているうちに興味が湧いてきたので「保育の現場における男性保育士、ぶっちゃけ現状どんな感じなんですか?」というインタビューを元保育士の男性にさせてもらいました。匿名で顔出しNGですがエアインタビューではありません。

この元保育士さん、業界の中でもおそらくかなりレアな経歴を持っていて、なおかつめちゃめちゃひどい目にあっています。でも一回も「保育の仕事を選んだことを後悔している」というようなことはおっしゃらなかったです。それは本当すごいと思う。僕だったら即ブチ切れて罵詈雑言を地の果てまで拡散しようと試みると思います。

 

今まで保育に携わるさまざまな方々へのインタビュー記事を読みましたが、そういうところには書いていない(書けない)本音を語ってくれました。個人ブログなので、ちゃんとしたメディアだったらカットするであろうヤバげな発言もそのまま載せます。

 

ですので前提として共有してもらいたいんですが、この元保育士さんが言っていることがすべて正しいとか、肯定するということではなくて、こういう意見もあるんだという一つの参考として読んでもらいたいです

地域や保育所によって雰囲気は全く違うと思いますし、他の保育士経験者の方に聞いたら真逆のことを言われることもあるはずです。僕はそっちの意見も聞いてみたいので、違う意見や感想あればぜひぜひ教えてください。

ちっちゃなブログの一記事ではありますが、保育業界に何かしらのいい影響が起こることを願って。

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